utatane

5回忌

ひとりごと

 

沖縄で交通事故にあった日から4年。

 

2011年10月16日 午前8時半

最愛の三男は僕の目の前でこの世を去った。

 

時計の針がとまった日

 

長い暗闇から脱するためのあの手この手も

夢なのか現実なのかわからなかった時間も

 

たくさんの人たちに支えられ、助けられ

たくさんの人生の模索や体験をしながら

奇跡的に今を生きていられていること。

 

気がつけば、全てが現実だったこと

過去にはもう戻れない

これが真実で、今を生きていくしかないということ

最近、ようやく そう思えてきたような。

 

少しづつ変わりゆく様々な状況の中で

それでも、本当に大切なものとは何なのか。

少しづつ 感じながら 今こうして、こうやって、

生きれています。

 

沖縄からこの紀の川の土地に移り、2年ほど住み、

そこからまたいっぱい模索して、

今、家族は妻の実家のある大阪へと移り

 

友達家族に貸していたこのお家も、

この10月から再び 自分たち家族の家となり

新しい生活がまた始まりました。

 

感覚的過ぎていた頃もあり、暗中模索で見えない日々もあり

沖縄から引っ越そうと思い、気がつけば、この町と出会いっていました。

 

良くも悪くも思えば、

迷いがついてまわることもありますが、

 

すべてその時に、全力で真剣に悩み続けてきたからこそ

「今」の「今」があると思っているので、

 

時折、ふらりと心の迷子になりますが、

今はすべて最善の選択の中にいると思っています。

 

和歌山県紀の川市。

龍門山の麓の静かな農村集落

 

晴れの国 紀州。

そびえる山々と流れる川とが与えてくれる命のチカラ

 

山から湧く、綺麗で豊富な水からなり

地下水の豊かかで、土も豊か。

植物たちの美しい恵みをいただけます。

 

きっと遠い昔の小さな「村」だった頃から

脈絡とかわらない、命の循環のようなものを

肌で感じます。

 

ここでの小さな1日がとても美しく大きく感じます。

僕はこの町が大好きです。

 

僕はここに導かれたと思っています。

ここに来れたことで、あの時の家族は救われました。

おだやかで、やさしい近所の人たちにも助けられ

 

ある日、自分たちが時間をかけて

越えなければいけない「ステージ」を

つつみこむ優しさで、ゆっくりと越えさせてくれたことに

本当に感謝しています。

 

もちろんその間にも、沖縄では月光荘のスタッフたちの

全力なる日々の努力で、情熱からなる奇跡としか言えませんが

 

那覇の月光荘をたたむことなく、

今に至るまでかろうじてつなげることができたことに

感謝でしかありません。

 

なんとか、ぎりぎりのバランスをとりながら、未来を描き、

 

振り子の玉のように

あちら こちらに揺れながら

右も左もわからなかった日本の暮らしに

旅に出て。体感しに行きました。

 

ずっと沖縄に暮らしてたので

今思えば、本当に無知なことばかりで

 

時を重ね、

いろんな街や、祭り、

いろんな会いたい人に会って話を聞きながら

日本地図の大きさを知り、

自分の地図をざっくりと、かくことができました。

 

弾かれたり、失敗もしたり、繰り返して

自分の本当のやりたいことが何か

 

時間をかけてじっくり、イメージを熟してきたつもりです

おかげで振り子の「玉」は本当の真ん中を見つけることができました。

 

それがこの4年間です。

 

つきの「わ」から生まれた 僕のイメージを体現する場所。

この豊かで美しい紀州の暮らしに根を、音を、生やせるように

そして町の活性と自分のライフワークとがつながる何かを見つけられますように。

 

ここでの時間をつきの「わ」から一つ「まる」を増やし、

根をはれることを想い「つきのね」 と名付けます。 

しばらくは商店のグッズ製作をする工房から始めます。

 

今日は愛する「宇大」(うた)の5回忌

 

友達家族から、今年もお花をもらい

仏壇に飾りました。

 

ここ紀の川の家の「お墓」にも

花を添えて、宇宙に祈りを捧げました。

 

「朝」の「陽かり」

「出づる」「雲」

「大きな」「宇宙」を描いた 息子の名前たち。

 

大きな宇宙の「タネ」をイメージして

手作りの防音スタジオは「ウタタネ」と名づけます。

 

だいぶ少なくなりましたが、果樹のある、墓標のあるこの大きなお庭は

「うたにわ」とします。

いろんな人の「手」と「手」で この庭に美しい花々が咲きますように。

 

そして 

名付けた名前たちに「魂」が入っていきますように。

 

2015.10.16

有馬智明


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